クラブもそうだけど、ボールも毎年のように新しいものが発売されます。お店に行くと価格の安いものから高い物までたくさん並んでいます。初心者の方だとなおさらどれを選べばいいのかわかりませんよね。まぁ、結論から言うと、「どれでもいい」と思います。しいて言うなら、「芝生の中でも目立つ色」を選ぶのがいいかと思います。まずはそれでしっかりと芯にあてる練習をしてから、好みにあったタイプのボールを選べばOKです。では早速ボールにはどんなタイプがあるのか紹介していきますね。
ボールの構造による違い
1ピースボール
ひとつの素材だけでできたボール。そのため、複雑な構造にすることができず設計の自由度は少ないんですが、耐久性が高いです。
2ピースボール
樹脂が2層になっているので、1ピースボールよりも複雑な設計ができるため、構造による性能のコントロールが可能となります。
3ピースボール
樹脂が3層になっていることから、2ピースボールよりさらに複雑な設計ができるため、性能のコントロールがより細かく調整できます。…が、構造上どうしても価格が高くなるのが難点。
中空構造
コア部分が空洞となっている中空構造。重量配分を外側にもってくることで回転力がアップします。また、中が空洞になっていることで反発力が強くなり、よく飛ぶと言われています。
ボールの重さによる違い
ボールの重さはパークゴルフ協会の規定で80g~95gと決められていて、だいたい94gのボールが主流で、軽いものだと80gのものを見かけると思います。一般的に重い方がよく飛び、よく転がると言われてるけど、パワーがない方だと逆に飛ばしにくくなるかもしれません。反対に軽いボールは、滞空時間(キャリー)は伸びる傾向にあるけど転がり(ラン)は少な目になります。また、軽いボールは風の影響をうけやすいのと、ラフに沈みにくいといった特徴があります。
軽いボールと言えば…
打感による違い
構造の違いや重さの違いを色々と書いてきたけど、結局すべて「打感」に繋がってきます。そして、その打感っていうのは、「硬い」か「軟らかい」か。一般的に「硬い」打感のボールの方が遠くに飛ばすのに向いていて、「軟らかい」打感のボールの方がアプローチやパターに向いていると言われています。…で、人間という生き物は欲張りなもので、その両方を兼ね揃えたボールを作ろうと、各メーカーが研究開発を進めているわけです。それを実現するために2ピースや3ピースのような多層構造にし、表面は軟らかめな素材にして低速打撃時はソフトな打感としつつも、中空構造にすることによって高速打撃時はハードな打感を実現させているわけです。いやはや、すごいですね。
硬い打感のボールと言えば…
軟らかい打感のボールと言えば…
まとめ
いかがだったでしょうか。パークゴルフのボールはただの6㎝で94gのプラスチックの塊ではないのです。高反発にして良く飛ぶようにしつつも、アプローチやパッティングではソフトな打感になるように、構造が工夫されている訳です。なので、構造ありきで選ぶのではなく打感を重要視する訳です。でも、その打感もきれいにスイートスポットにあてないと台無しな結果になってしまうので、初心者の方はまずはどんなボールでもいいので、スイングをしっかりと練習してきっちりと打てるようにしましょうね。
参考
ちなみに私が今まで打ったボールで他とは全然打感が違うと感じたボールですが、アシックスさんのディンプルやハードは他のメーカーさんのボールとくらべて格段に「硬い」と感じましたね。打った時の音も「カーン」と高い音がでます。それと、十数年前のアシックスさんのボールで84g程の軽いボールなんですが、打った感触がめちゃくちゃ軽く、軽い力ですっ飛んでいきますね。あとは、これも古ーいTABATAさんのボールだったかな?打った感触がめちゃくちゃ柔らかく、ゴムボールを打ってるみたいのもありましたね。どれもお店の打ちっぱなしで打つことができるので、気になる方はぜひ遊びにきてください。